ここしばらく、1/20スケールの人形の修正に明け暮れていました。
だいぶ補正できてきたので、ちょっとお披露目。

・左が前回までの最新。
首のゆるみ、胸板の薄さ、腰のゆるみ、股関節の不調
と、ボディの中心部分の修正をやってました。
・真ん中がほぼほぼ最新の男性ボディ。
なぜ「ほぼほぼ」かというと、組み立ててみた結果
いろいろ不調が見つかったのと
腰が細すぎじゃない? と思ったので。
・右がほぼ最新の女性ボディ。
なぜ「ほぼ」かというと、組み立ててみた結果
やっぱり不調な部分と、
腰を修正したら、設計ミスをしていたため、さらに修正予定。
技術的な話は面白くなくなるので、次へ(笑)

他の人形との比較です。
ドール制作の研究用にいろんなメーカーの商品を
購入していくつか持っていますが、
研究用なので分解したりパーツを外してたり(笑)
左から
・1/12スケール ピコニーモ(頭と手は外してます)
・オビツ11 (頭と腹部は外してます)
・ミクロマン女性素体
・今回の新作 1/20スケール 全長約8cm
・単三電池 大きさ比較用です
となっています。
ちっさーーー(笑)
さて、改良を加えて、良くなった部分もあれば
逆に規制を加えた部分もあります。
まずは開脚。

以前は、ほぼ180度開脚できたのですが、
股関節の調整などを行った結果、計算上は約110度までになりました。
せめて120度開きたかったけど、無理でした(笑)残念。


前屈と反り返りはこんな感じ。
腹部の関節を2つにしたことで、以前より自然な感じに。
腹部の大きさは設計ミスしてます。
この辺は再度、修正しなくては。


腹部に関節が入ったので、横にも
少し反れるようになりました。
お尻を突き出す、もしくは腰を引くようなポーズも
以前よりわりと自然な感じになりました。
さて、ポーズの話になるんですが、
絵を描くときにはどうしてもポーズが必要ですよね。
ずっと直立不動ってわけにはいかないですから。
最近ちょっと仲良くさせていただいているブロガーさんが
「座っているポーズを描くのが難しい」と言っていたので
この人形を使って、座っているポーズを調査(笑)。

しゃがんで、何かを持つようなポーズですが、
人形で試してみました。
右手に力が入ると、バランスを取るために
左足に重心が来るんですね。
そのため、左足のヒザが右足より低くなるのか。
なるほどー。こりゃ難しい(笑)
もう一つ。

今度は、地面にお尻をつけて、
あぐらをかいているようなポーズ。
これも難しいですね。
重心がお尻を中心にして、左右に回転してしまう。
ヒザでバランスを取るのが難しいので
上半身、肩の位置でバランスを取るのかー。
なるほど、勉強になるなー。
ということで、人形というか模型の大切さがわかりました。
今の時代、わざわざ模型を作らなくてもCGでわかる
みたいな話になるんですけどね。
CGって重力を感じないから、やっぱり模型って大事だよね。
と、模型屋さんの僕が自分の仕事を認識する(笑)
まぁ人形制作にかかりきりで仕事を取りに行ってませんが。
だって、下請けの孫請けみたいな仕事(雑用とか)多いんだもん。
ドールメインの仕事にシフトしようかな~(笑)